2026年春本格始動!!札幌ひとづくりカレッジ

お知らせ

2025年10月、「社会的ムーブメントの起こし方」、「地域観光振興」各コース開講決定!

 札幌ひとづくりカレッジでは、10月から社会人向けに「社会的ムーブメントの起こし方」、「地域観光振興」コースを開講いたします。各コースの概要は下記をご覧ください。

【札幌ひとづくりカレッジ プログラム】
https://sapporo-hito-c.jp/program/

下記、各コースの詳細です。


「社会的ムーブメントの起こし方」

・講義のねらい
 社会的なムーブメントを起こすためには、夢や妄想をする力でもある構想力、人を幸せにするために利他的な視点により公共力、企業や地域社会がもつ物語や語りを捉え、効果的に利用することで人々を理解し共感を得るナラティブ力が必要です。また、地域社会で実際にコトを起こすためには、起きている問題への着目が重要です。どのような問題をどう捉え、深掘りするか、その解決のために3つの力を総合化することが求められます。そこで、実際の地域を対象としてワークを行うことで、3つの力とその作用を理解することを目指します。また、多世代や異分野といった他者とのコミュニケーション能力を醸成したいと思います。

・講義の進め方
 コースは講師によるレクチャー(授業)とワークショップ(グループまたは参加者同士の交流をベースとする対話やディスカッション)のハイブリッド形式で進みます。基本的な知見はレクチャで提供されますが、都度振り返りが出来るようにオンデマンドコンテンツ(動画)での復習ができるようにします。最後には、受講者が、それぞれのテーマで企画書を作成し、全体で相互評価(ピアレビュー)することで学びの質を高めます。

・シラバス
第1回 秘密結社マーケティングによる社会的ムーブメントとは(レクチャ+ワークショップ)
 このコースでは、多様な主体が関係するまちづくりにおいて、プロジェクトを推進し社会的ムーブメントを起こすチームとは何かについて学びます。この動きには、公共性と民間性の両方の性質を合わせ持つことが求められているため、多様な人々が関わるまちづくりの中で、プロジェクトを動かし社会の流れを少しずつ変えていくチームとは何かを考えます。立場や肩書きに関係なく、人の思いや行動を引き出していくチームのつくり方を学びます。

第2回 「問題」の発生原理と「ナラティブ」を捉える(レクチャ+ワークショップ)
 社会的ムーブメントを起こすには、「問題」を的確に捉える力と、それを語る「ナラティブ」を理解する視点が必要です。地域学やマネジメントの観点から、地域や人々の関係性をもとに、問題の背景を見つめ直し、自然と誰かが動きたくなるような「言葉」と「ストーリー」の力を学び、次の一手を考える力を養います。

第3回 問題解決のための方策を構想する(レクチャ+ワークショップ)
 問題解決の方策を構想する方法を学びます。問題を解決する方法や道筋はいくつもあります。その中で最善の方策を選択するためには、構造的に捉えた「問題」と「ナラティブ」をもとに、ロジカルに構想することです。そうすることで、上手くいかない場合もその原因を突き止めることが出来ます。

第4回 公民を越えて「巻き込み」をするために(レクチャ+ワークショップ)
 社会的ムーブメントを起こすために、公共性と民間性の両方の視点を持つプロジェクトを構想し立ち上げる方法を学びます。これまでに学んだ組織論とナラティブの活用した問題解決法を踏まえたプロジェクト企画の方法を学びます。

第5回 「社会を動かす」企画の提案(最終プレゼン+相互評価)
 「社会を動かす」プロジェクト企画を構想、再検討、ブラッシュアップをして提案します。他のグループとも企画をシェアすることで、様々な視点や考え方を知り、より広い視野による発想をする力を養成します。


「地域観光振興」コース

・講義のねらい
 本コースでは、観光や移動をめぐる価値観の変化を理解したうえで、地域と深くつながる観光拠点をデザインするための知識と実践力を養うことを目的としています。具体的には以下の力を身につけます。

①観光行動の構造や最新の移動トレンドを理解する力
②人流データを活用して、地域拠点の可能性を分析・構想する力
③地域の特性や関係性を踏まえた拠点デザインの思考力
④地域とのつながり方・取り入れ方に関する実践的な手法
⑤自らの企画を提案し、他者と意見を交わしながらブラッシュアップする力

これらを通じて、訪れる人と地域をつなぐ「観光拠点づくり」を実現できる人材を育成します。

・講義の進め方
 コースは講師によるレクチャー(授業)とワークショップ(グループまたは参加者同士の交流をベースとする対話やディスカッション)のハイブリッド形式で進みます。基本的な知見はレクチャで提供されますが、都度振り返りが出来るようにオンデマンドコンテンツ(動画)での復習ができるようにします。最後には、受講者それぞれのテーマで企画書を作成し、全体で相互評価(ピアレビュー)することで学びの質を高めます。

・シラバス
第1回 観光行動の構造と移動価値の変化について知る(レクチャ)
 観光行動の構造(旅のモチベーション尺度、旅行者と地域との関わりに関する分類など)を踏まえた上で、コロナ以降の旅や移動の価値の変化について国内外の事例を紹介しながら新しい潮流について学びます。

第2回 人流データから拠点づくりの可能性を捉える(レクチャ+ワークショップ)
 まちづくり、マーケティング、観光などの現状把握や立案に使用される人流データの活用事例をレクチャーで学び、実際に受講生それぞれが考える拠点周辺の人流データから拠点の可能性について考えます。

第3回 「地域とつながる観光拠点づくり」をデザインする思考力を養う(レクチャ+ワークショップ)
 受講生に合わせた観光拠点事例を取り上げ、観光行動構造を評価軸に観光客の知と感性を揺さぶる拠点づくりをデザインする思考力を養います。

第4回 地域との繋がり方、取り入れ方を知る・構想する(ワークショップ)
 地域との繋がりをデザインしてきた実務経験者より効果的な地域の繋がり方、取り入れ方の手法を学びます。そして、これまでに学んだデザイン手法をもとに、受講生の実践場所での「地域とつながる観光拠点づくり」を企画してもらいます。

第5回 企画の提案(最終プレゼン+相互評価)
 受講生による企画の最終発表後、相互評価や意見交換によるブラッシュアップの場を設け学びの質を高めます。