2026年度5月開講 札幌ひとづくりカレッジ授業「旅行業の今を理解することでビジネスや観光対策の幅を拡げよう」


急速に発展している観光をビジネスや地域に活かすため、旅行業の概要を知ることで新たなビジネスや地域経済波及効果の拡大を考えます。
宿泊業や飲食業などの観光客と接する企業、あるいは地域内経済波及効果を高めたい行政が、観光まちづくりの基礎の理解と旅行業を理解することを通じて、急速に発展する観光需要をビジネスや地域へと取り込むための手法を学ぶことを目指します。





2026年4月24日(金)
※参加申し込みが5名に満たない場合は開講いたしません。あらかじめご了承ください。

観光学・観光まちづくり論の知見をベースに旅行業と地域マネジメントの最適なあり方と方法について考えます。また、旅行業の資格取得も目指すことで実践に生きる知識と技術を修得します。
特に、観光まちづくりを専門とする大学教員・池ノ上氏と、元旅行会社社員で大学や専門学校での教授経験のある青木氏で、企業や地域が観光をうまく利用する方法について、理論の解説はもちろんのこと、ケーススタディなどを通じて実践で使える応用力の養成について取り組みます。
また、旅行業界の新たな動きなどについても学ぶことで、一企業や地域だけでは解決出来なかった観光のうまい利用(体験プログラム等の旅行商品の造成や販売、企業や地域への便益の還元、企業と地域コミュニティの連携など)の仕組みを構築するための考え方やスキルを学ぶことが出来ます。


授業は講師によるレクチャー(授業)とワークショップ(グループまたは参加者同士の交流をベースとする対話やディスカッション、方策の模擬策定等)のハイブリッド形式で進みます。また、遠隔地からの参加ではオンデマンド(リアルタイム&録画)での受講も可能です(一部講義を除く)。

Q.各回で課題(宿題)はありますか?
▶ A.簡単な事前準備をお願いすることがありますが、毎回ではありません。
Q.全講義回の出席が難しいのですが?
▶ A.お休みいただいた回の資料がある場合は終了後事務局を通して提供します。
また、質問などには教員が直接対応しますので、遠慮なく事務局までお申し出ください。

第1回 5月15日(金)
オリエンテーション
観光まちづくりとは? (レクチャ+ワークショップ)
…このコースでは観光学・観光まちづくり論の知見をベースに旅行業と地域マネジメントの最適なあり方と方法について考えます。また、旅行業の資格取得も目指すことで実践に生きる知識と技術を修得します。
第2回 5月22日(金)
旅行業とは? (レクチャ+ワークショップ)
…旅行業とは何か、定義、役割機能(消費者にとって、サプライヤーにとって、社会にとって)を知り、旅行業界の現状の課題、今後の展望等についてWSで考えます。
第3回 5月29日(金)
旅行業と地域の関係史 (レクチャ+ワークショップ)
…近代旅行業の成立から、業界・商品の変遷をたどり、現代の変化が著しい観光業界の構造やオーバーツーリズムの発生原理を知り、地域で観光をうまく利用する方法をWSで考えます。
第4回 6月5日(金)
旅行業の役割とは? (レクチャ+ワークショップ)
…現代の旅行業の役割は、サプライヤーと消費者(旅行者)をつなぐ仲介者から、企業、自治体、地域社会の課題の解決策を提示実施するソリューションビジネスへと変化していることを学びます。
その後、WSにて事例(京都のオーバーツーリズム対策、熊本の混雑緩和、企業の職場旅行改善、DMO/DMC等)の読み解きを通じて理解を深めます。
第5回 6月12日(金)
地域の課題をどう解決すべきか?その1〜オーバーツーリズム (レクチャ+グループディスカッション)
…ケース1 富良野・美瑛地区のオーバーツーリズム問題を題材とし、グループディスカッション<地域住民(農業者)、地域住民(観光業従事者)、DMO等の役割を決めて>を通じて、本コースで学んだことの理解を深め、応用力を養います。
第6回 6月19日(金)
地域の課題をどう解決すべきか?その2〜観光ジェントリフィケーション (レクチャ+グループディスカッション)
全講義の振り返り
…ケース2 ニセコ地区の地価や生活物価の高騰といった地域住民の生活を脅かす観光ジェントリフィケーションについて学び、二重価格制の導入などの方策についてグループディスカッション<賛成・反対の立場から>を通じて、本コースで学んだことの理解を深め、応用力を養います。


池ノ上 真一(北海商科大学 観光産業学科 教授)
大阪・堺生まれ。
九州芸術工科大学(現・九州大学芸術工学部)にて、「技術の人間化」を理念とする芸術工学を学び、都市・地域計画・まちづくり・観光を専門とする。これまでに福岡県二丈町(現・糸島市)の姉子の浜をはじめ、全国の鳴き砂の浜の保全活用調査、筑後吉井や八女福島などの町並み景観調査等を実施した。これまで特定非営利活動法人たきどぅん(竹富島)、(公財)日本ナショナルトラスト(東京都)のNPO・NGO職員として観光を活用した地域づくりに取り組む。北海道大学観光学高等研究センター准教授等を経て、現在は北海商科大学観光産業学科教授

青木 哲朗(元旅行会社社員)
旅行会社(JTB)に1979-2017年まで勤務し、主に海外パッケージツアー(ルックJTB)の仕入・企画・造成・販促等を担当。退任後、札幌国際大学にて、旅行ビジネス実務、観光サービス論、インバウンド概論等の授業科目、および旅行業務取扱管理者試験対策ゼミ・講座を担当。本年より、おたる国際介護・観光専修学院にて教鞭(非常勤)を取る。

現在、北海道の各地域や企業・団体は、多くの課題を抱えています。課題解決には、優れた人材(中核人材)の育成が不可欠です。2026年春に設立された「札幌ひとづくりカレッジ」では、中核人材の育成と輩出を目的に、授業やプロジェクトを通じて、社会人や研究者・学生が学びあう「実践と学びのコミュニティ」を創り、「オープンイノベーションのプラットフォーム」となることを目指します。

