2026年春リカレント教育プログラム 第3回「経営管理・マネジメント」コース
自律性を促す
5月21日(木)、北海学園大学豊平キャンパスにて、札幌ひとづくりカレッジ授業「経営管理・マネジメント」コースの第3回講義が行われました。
まず、講師の佐藤先生から、第1・2回講義の振り返りがありました。人を動かすために、第1回では人を管理すること、第2回では人に「能動的」な理解を促すことを学んできました。
一昔前の企業活動は、「大量生産・消費」を前提にしていたことから、人を「資源」として「使う」ことで、活動を進めてきました。
しかし、成熟社会の今、量よりも質、そして質を向上するための発想が求められています。そのためには、人を「資本」として捉え、長期的な観点から人を育てる仕組みが必要となっています。「人的資本経営」はその一つと言えます。
「人的資本経営」では、自律性を持った人材を育てることが求められます。自主的に考え行動する人材ですが、育成は容易ではありません。
育成が難しい理由の一つが「傀儡(かいらい)の理解」です。人は「やるべきこと、やりたいこと」を理解したように見えても、一時的かつ仮想的な理解に過ぎないことが多々あります。行為前の理解のみでは、真の理解である「納得の理解」に至らないのです。そこで大事なのは、人に行為後の理解も促すことです。マネージャーの仕事は、行為前の理解(=動機づけ)と、行為後の理解(=「リフレクション」)を合わせて行うことと言えます。

後半のグループワークでは、例題として、高校・大学受験生への自律的な行為(「納得の理解」)への促しについて、動機づけとリフレクションの観点から検討しました。特に、リフレクションについては、そのタイミングや方法が議論となりました。

▲ ワークショップの様子
まとめとして、佐藤先生からスタッフに「納得の理解」をさせる要素として、「正当化」と「意味付け」が挙げられました。マネージャーの仕事は、その行為が正しく「やるべき」ことであったか(「正当化」)、そして、行為がいかに楽しく、エキサイティングであったか(「意味付け」)をスタッフと共に考えることと言えます。
次回の講義に向けて、受講者は、自身の自律的な仕事への取り組みを考えてくることになりました。

